基本の買い方を学んで実際にFX取引をはじめてみよう
レバレッジの仕組みや取引の特徴を学んだら、いよいよFXの取引をする段階になります。
FXの取引を始めるには、まず注文のやり方を学んでおかないといけません。
買い方を知ることで、初めて取引に参加できます。
FXの取引の注文の出し方は、一旦慣れてしまえばそれほど難しくはありません。
ただこれからFXを始める初心者の場合、まずは成行注文と、それ以外の注文方法の違いについて把握しておきましょう。
特にデイトレードのような短期売買をする場合、成行注文は多用する注文方法なので、ぜひ覚えておきたいところです。
成行注文に加えてそれ以外の注文方法を学ぶことで、より実践的なトレードができるようになるでしょう。
ということで今回はFXの基本的な買い方についてをチェック!
FXの取引の流れから、成行注文や指値注文、逆指値注文などの注文方法についても紹介します。
まずはこれらの基本的な買い方を学び、取引で実践してみましょう。
FX取引の流れ
FXは株式投資などと違って、買いだけでなく、売りからでもエントリーができる取引です。
レートが上昇しているような場面では新規買い注文を入れ、値上がりした後に決済売注文をすれば利益を得ることができます。
ここまでは、株式投資などと同じ利益が出る買い方となります。
ではレートが下落しているような場面ではどのような買い方をすれば利益が出るのでしょうか?
まず、価格が下落しているような場面では、新規売り注文を入れることになります。
その後、注文が成立し、ポジションを保有することになります。
ポジション保有後に価格が下落したら、決済買い注文を入れることで、下落した分だけ利益を得ることができます。
FXの流れを簡単に説明すると、以下の通りです。
2.ポジションを保有する
3.決済注文を入れる
価格が上がるなら新規買い注文、価格が下がると思うなら新規売り注文をそれぞれ入れることになります。
ポジションとはFXにおける外貨の持ち高のことを指します。
買いのことをFXではロング、売りのことをFXではショートと呼びます。
そのため、新規買い注文を入れて保有することになったポジションはロングポジション、新規売り注文を入れて保有したポジションはショートポジションとも呼びます。
例えば現在のレートが1ドル100円の時。
新規買い注文を入れ、ロングポジションを保有後、1ドル101円まで上昇した後に決済売り注文を入れると、1円の値動き分の利益を稼げます。
反対に新規売り注文を入れてショートポジションを保有した後、1ドル99円まで下落した後に決済買い注文を入れると、1円の値動き分の利益を稼げます。
以上のように、FXは上昇する時のみならず、下降する時も利益を獲得するチャンスがあります。
初心者のうちは上昇する時だけを絞って買い注文を入れると良いでしょう。
買い方だけでなく、売り方も習得できると、トレードで稼げるチャンスが倍増します。
成行注文
成行注文は、デイトレードなどの短期売買でもっともよく使用される注文方法です。
FX会社によってはストリーミング注文とも呼ばれることがあります。
その特徴は、リアルタイムでの注文です。
成行注文は、現在表示されているレートで売買をする注文方法です。
任意のタイミングでクリックすれば、そのまますぐに注文となりますので、まさに今すぐ買いたい、もしくは売りたいという時に使用する注文方法です。
即効性の高い注文方法なので、デイトレードやスキャルピングのような短期売買で重宝されやすいです。
ただし、後述する指値注文などと違って価格を指定しませんので、相場が激しく動いているような場面では狙った通りのレートで約定できないリスクがあります。
相場が非常に荒れているような場面では、注文をしても約定できない、いわゆる約定拒否が発生することがあります。
そのため、成行注文をよく多用するという方で、約定拒否のない安定した取引を望むなら、約定力のあるFX会社がおすすめになります。
成行注文をする際には、取引したい通貨ペア、数量、売りか買いかの注文の種類、などを予め指定します。
これらを指定したら、あとはクリックをするだけで注文。
約定すれば、注文が成立した時のレートでポジションを保有できます。
以下は成行注文の取引画面の例です。
今回は1万通貨分の買いの成行注文を入れるということで、注文タイプは「成行」、売買は「買」、取引数量は「1」をそれぞれ入力しています。
あとは、「確認画面へ」をクリックすれば、発注となり、その時のレートで約定します。
新規注文のみならず、決済注文でもその時のレートで約定できるので、今すぐポジションを決済したいという時にも役立つ注文方法です。
指値注文
指値注文は、FXでよく使用されるレートを指定するタイプの注文方法です。
成行注文と違って、予めこのレートになったら注文をして欲しいと注文レートに条件を付けるタイプの注文方法になります。
例えば、現在のレートが1ドル100円とします。
FXで利益を出すためには、より高いレートで売らないとなりません。
そこで、1ドル110円になったら売りたいという指値注文を出しておけば、実際のレートが110円まで上昇した時点で自動的に売り注文が出て約定となります。
その反対で、1ドル90円まで下がった時に売りたいという指値注文を出せば、いざそのレートまで下降したタイミングで売注文が出て、約定となります。
以上のように、指値注文は現在のレートよりも高いレートで売りたい時、もしくは現在より低いレートで買いたい時に使用する注文方法です。
以下は指値注文を出す時の取引画面の一例です。
今回は指定したレートで買いの指値注文を出すということで、売買のタイプは「買」、執行条件は「指値」をそれぞれ設定しています。
あとは「確認画面へ」をクリックして指値注文を出した後、実際のレートが指定する注文レートまで動けば、買い注文が出て約定となります。
指値注文は、指定する価格で約定できるという強みがあります。
成行注文だと、相場が荒れているような場面で注文をすると、狙いがズレてしまい、思惑通りのレートで注文できないリスクがあります。
しかし、指値注文ならば予めレートを指定していますので、確実に狙い通りのレートで約定できるという強みがあります。
さらに、レートが動けば自動的に注文が出るので、チャートを24時間チェックする必要がないというメリットがあります。
指値注文を使用すれば、たとえ本人がチャートを見ていない時に相場が動いても、注文レートに達すれば自動的に注文が出るので、安心です。
逆指値注文
逆指値注文も、初心者が覚えておきたい注文方法の一つです。
基本的な特徴は、指値注文と同じで、逆指値注文を使用すれば予め指定した注文レートで約定ができます。
そのメリットは、成行注文と違って確実に狙い通りのレートで約定できる事と、本人がチャートを見ていなくてもレートが注文レートに到達したら自動的に発注して約定してくれることです。
ただし、逆指値注文は、指値注文とは売買の方向性が反対になるので注意してください。
というのも逆指値注文では、現在のレートよりも低い時に指定したレートで売り、そして現在よりも高い時に指定したレートで買うという、指値注文とは真逆の性格を有しているからです。
例えば現在のレートが1ドル100円とします。
この時、1ドル99円まで下落した時に売り注文を入れたいなら、注文レートを99ドルに設定して売りの逆指値注文を入れることになります。
その反対で1ドル101円までレートが上昇した後に買い注文を入れたいなら、注文レートを1ドル101円に設定し、買いの逆指値注文を入れることになります。
現在の価格よりも高い時に買い、低い時に売るという、一見すると不利なレートを強いられるように見える逆指値ですが、トレードの現場では非常に役立つ注文方法です。
例えば現在の相場が下降相場で、1ドル100円を割ったら下降トレンドが発生すると考えているのであれば、1ドル100円付近に売りの逆指値注文を入れておけば、いざ強い下降トレンドが発生した時に出遅れることなく売の新規注文を出せます。
さらに、既にポジションを保有しているというのであれば、損切りすべきレートで逆指値注文を事前に入れておけば、いざ思惑が外れて相場が反転し、損失が出たとしても、損失が拡大する前に逆指値注文によって決済注文が出されるので、上手に損切りできます。
このように、逆指値注文はトレンドフォローの手法を実践する場面や、損切りをするような場面で役に立ちます。
以下は逆指値注文を出す時の取引画面の一例です。
今回は買いの逆指値注文を出すということで、売買のタイプは「買」、執行条件は「逆指値」をそれぞれ設定しています。
あとは「確認画面へ」をクリックすれば注文を出せます。
注文を出した後、指定した注文レートまで実際レートが動けば買い注文が出されます。
逆指値注文は、少し高度な注文方法です。
初心者のうちはまず成行注文でトレードに慣れることを優先すると良いでしょう。
ある程度取引に慣れてくると、逆指値注文を有効に使用できるようになります。
まとめ
今回はFXの取引の流れと、実際のトレードでよく使用する初心者が覚えておきたい注文方法について解説しました。
それぞれの注文方法の特徴は、以下の通りです。
・指値注文…現在よりも高い時に売り、安い時に買う、価格を指定する注文方法
・逆指値注文…現在よりも高い時に買い、安い時に売る、価格を指定する注文方法
デイトレードのような短期売買では、リアルタイムなレートでトレードできる成行注文が有利です。
ただし、指定するレートで売買をしたい場合は、指値注文や逆指値注文を使用すると良いでしょう。
指値注文と逆指値注文は、売買の方向に違いがあるので、使用する時は間違えないように注意してください。
チャートの基礎や見方などについてはこちら↓
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